自転車☆妄想日記: ディスクブレーキ化, disk brake mod (2)

2012-09-30

ディスクブレーキ化, disk brake mod (2)

今回はリアディスクブレーキ化について。

ディスク台座取り付け


ディスク台座をフレームにどうにかして付けなければリアのディスク化は実現出来ない。考えられる方法は以下の通り。

  1. 実は気づかないだけで、最初からフレームにディスク台座が付いていた!
  2. A2Z ユニバーサルディスクマウントを取り付ける。
  3. ディスク台座を溶接する。
そんなことあるのか?と思ってしまうかもしれない1のケース。クロスバイクの場合、時々台座が付いてるフレームがあったりする(友人のTrekのはそうだった)。

2のケース。これはディスク化を検索すると、必ず引っかかってくるアイテムだ。しかし現実的には、フレームに取り付け出来ないことの方が多いだろう(エンド形状が平面のものにしか取り付けらない)。逆にこの方法がOKなら、一番手間が掛からない。

そうなると最後の選択肢、3。まず、フレームが金属でないと当然溶接は出来ないから、カーボンは不可。金属でもチタンなんかは溶接してくれる業者がいるかわからない。アルミ・クロモリなら、溶接してくれる業者さんは結構いるので問題ない。大体料金は2-3万円位が相場のようだ。自転車をバラしてフレームだけ郵送すればいい(ただし、溶接部分の塗装に関しては自分で何とかしなければいけないかもしれない)。

そんなわけで、予算がある程度あればディスク台座後付も可能。しかし、ここでもう一つ問題がある。

リアホイールの交換

勿論、ホイールにローターを取り付けないといけない為、ホイールは交換することになるだろう。その際、注意しないといけない点がホイールのハブの軸長だ。

例えばディスクに対応した完組ホイールなら、MTBの29erのもの、あるいは最近出始めたシクロクロス用のものは流通している。しかしここに問題がある。

そういったものの殆どは軸長が135mmになっている。しかし、ロードはエンド幅が130mmであり対応していないのだ(クロスバイクでエンド幅が135mmの人は問題ないけど)。

完組みが難しいなら、手組みホイールはどうか?やはりディスクのリアハブはMTB用の軸長135mmのものが殆どで130mmのハブは殆どない。White Industriesが出してはいるが、入手性が低い。

ではなんとかして、流通量が少ないパーツを入手しなければいけないのだろうか?実は他の手が存在する。

MTB用のディスクのハブの軸とナットをロード用のものに変えて130mmにコンバートしてしまう、という手だ。以下のサイトでは、130mmのものを135mmに変えるという方法を紹介しているが、この場合はその手順のまったく逆をやればいい。その際、軸とナットはロードのものを分解するか、シマノのスモールパーツを買うかして入手すればいい。シマノのスモールパーツは品番で検索すれば、通販で入手できるだろう。

クロスバイクにロードバイクのホイールを使う方法

リアディスク化まとめ

そんな訳で、リアのディスク化は結構コストが掛かる上、ホイール周りのテクニックと工具(スプロケット交換やハブの分解・玉当たり調整等)が必要だ。とはいえ、ディスク台座はプロに溶接してもらうし、その後の塗装だって、プロに頼めばいい、この際、全塗装変えてフレームを蘇らせてしまってもいいかもしれない。なにしろ、待っているだけですばらしい状態で返ってくる。それで、ディスク化という意味では十分ではないだろうか?

・・・・・・

いや、ちょっと待ってくれ。そんな内容だったら、特にブログに書く必要もない。それに、由緒正しいDYIとは言えない(かも?)。

そこで、僕は自分で何とか溶接できないだろうか?と考え始めた。

DYI溶接について考えてみた

escapeはアルミフレームである。アルミを溶接する方法でメジャーなのはTIG溶接だ。ところがTIG溶接は機材で金が掛かりすぎてDYIレベルでは無理、というか、そこまでやるならそれで商売したほうがいい。正直、ここまで調べて断念しかけていた。だが「アルミのロウ付け」という方法を見つけて、一気にDYIが現実味を帯びてきた。

ロウ付けなら、ガスバーナー+アルミロウ+フラックス+その他諸々5000円ほどの予算で済む。高い機材もいらない。

実際、クロモリのフレームに後付けしてる業者さんは、大体ロウ付けである、そもそも、自転車自体ロウ付けでやってるではないか。ただし、アルミフレームがロウ付けされているのを見たことはないので、アルミの場合は強度に不安があるかも(勿論、作業性や最終的なコストの観点でTIG溶接が選択されているかもしれないので、なんともいえない)。

溶接の手段はロウ付けでやってみよう。しかし、ちゃんとセンターが出ている場所に、適切に溶接することは出来るだろうか?どんな治具が必要なのか?どんな手順でやるべきか?そもそも、台座の部分だけどこかに売っているのだろうか・・・

そこまで考えて突然、閃いた。台座の部分だけ?それは確かに売っている。家の隅で眠っているA2Z ユニバーサルディスクマウント!これを溶接してしまえばいいのだ。

エンド形状の問題は、エンドとシートステイの接合部のビード痕が盛り上がっており平面になっていないという点にあるが、思い切って、このビード痕を削って平面を出してしまう。これは強度が下がってしまうので良くないのだが、このケースではディスクマウントを溶接するので補強効果に期待が出来る。その上、このマウントは元々センターが出るように設計されたパーツである。理論的には問題がなさそうだ・・・。

そんなわけで、次回以降はDYIでのディスク台座溶接についてレポートする。ただし、現時点ではこの方法が成功するかどうかはわかっていない。最初はアルミの端材を使ってトレーニングから開始することになると思うが、さて、どんな結末になるやら、乞うご期待。




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