自転車☆妄想日記: 全く役に立たない無印CX組み立て方法 part2

2013-02-01

全く役に立たない無印CX組み立て方法 part2

「あの時、僕は、カーボンでディスク付のシクロクロスを探していたんだ、それも無印のヤツを、ね・・・・。」


僕は去年の秋の初め頃、ディスク台座が付いたシクロクロスがほしくて仕方がなくて、CRCのCXコーナーで、愚かなことだと知りつつも、リンスキーのクーパーCXを、欲しい物リストに上げては消して、消しては上げてを繰り返していた。

実際の所、鉄以外の素材でディスク化されたフレームは限られていて、チタンであればボチボチ、カーボンに至っては皆無といった有様だった。僕はある時、パナソニックに行き、「ディスク台座オプション、全モデルに付けろ」と書いたプラカードを持って抗議しようと思ったほどだった。


そんなある日、何気無く打ち込んだ「シクロクロス カーボン ディスクブレーキ 販売」の検索結果に入っていたサイトが、「アリババ」だった。そして後に僕はそのサイトが一部自転車マニアを熱狂させた「中華シリーズ」の本拠地であったことを知ることになる・・・・・。



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何故こんな書き出しになったのか自分でもよくわからないが、今回は無印CXを買った時の話。

「アリババ」は中国卸の輸入サイトだが、卸と言ってる割には単品買いにも応じてくれる。勿論、お金を出せば、ステム×100とか平気で用意してくる。だれでも「ビジネス」をはじめることが出来る素敵なサイトだ。

ここで商品を検索すれば、マッチした商品を売る「業者」が表示され、そこには最低販売数と大体の値段が書いてある。詳細はわからないから、直感でその商品をクリック!メッセージ入力を促されるので、英語で適当に、「let me know this price!」(←大分怪しい英語)とか書いておくと、後日「業者」から直接メールが来る。



そこからは延々とこんなやり取りが続く(ほぼ実話)。

「プライスリスト(エクセルファイル)は、こんな感じだよ、どうだい?ロードやMTBもあるんだよ。」

「ホイールや付属品のリストもあるんだ、いるかい?」

「決済は、銀行送金をオススメするよ、ペイパルは手数料が高いからね、え、ペイパルかい?まあいいけどね・・・・。」

「大事なことを聞くのを忘れてた!BBの規格はBSCかい、それともBB30がいいのかい?・・・・おっと、BSCは中止でBB30オンリーになっちまった(←何故?)、大丈夫かい?」

「リアのエンド幅は130mmだね、130mmのディスクのリアハブ?あいにく今、ウチには置いてないね。」

「今うちの方も(暴動で)荒れててね、配送業者が変わるよ、もちろん、送料負担はこっち持ちだから安心してくれよな?(←結局、EMSで来たけれど)」



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気づいたら、メールのスレッドが40を越し、交渉開始から一月ほどが経過した。その間、なんとなく親愛の情なども少しだけ湧きつつ。新作のフレームなので、決済から二ヶ月後に納品だという。その間僕は、暴動で荒れに荒れている状況で工場も大変なんだろうと遠い中国の地に思いをめぐらせていた。


そして12月中頃、それは届いた。


予想以上にダウンチューブが太く、角ばっており、BB周りはかなりボリュームがある。いわゆる、「BB周りの剛性が高そう」というやつだ。貧脚の僕が回し続けることができるだろうか?若干不安になった。

そして荷物を検品すると、フレームの付属品で入っているはずのシートポストがない。インボイスにも記載がない。


うーむ。


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面倒なので、苦情をいうのはやめておいた。それにたまたま、以前間違えて買った31.8mmのカーボンシートポストがあるので問題ない。


こうして僕は、まだはっきり規格の主流が定まらない混沌の最中にあるディスク・シクロクロスの世界に足を一歩踏み入れたのだった・・・。

もう組み付けはじめていて、無垢のフレームではない・・・・。

追記
大事なことを書き忘れた。フレームの価格は日本円で4万円だった。勿論、パーツの総計の方が遥かに高い。パーツは主にCRCで買いました(アリババではシマノ製品は殆ど買えない・・・)。
あと、メールでのやり取りは新鮮でおもしろかった。また、何か買おうと思っている。

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